コロナ禍
新型コロナウイルスの影響は多大だ。
我が研究室の日課となっていた「朝礼」
が三密を避けるために中止となった。
この「朝礼」は葬式やお通夜と揶揄されていたことからもわかるように、
「朝礼」がないと朝から気分が良い。
また、どんなことがあっても続けてきた
夕方の「ディスカッション」
を止めたし、
研究室の閉鎖も一時期ではあるがあった。
先輩方が聞いたらどんなに驚くことだろう。
コロナ禍において、大きな声では言えないが、
うちの研究室においては「密は蜜」である。
ただ、やっぱり一筋縄ではいかないのが、うちの研究室であり、うちの教員陣だろう。
離れて座ってのディスカッションなら問題ないと思われるが、
コンビニやスーパーのレジ、また銀行の窓口にあるように
仕切りを置くようなこともなく、
対面でのディスカッションは絶対にしない(喫煙者だから?)。
しなければしないで有り難いが、
ただ、実験を始める前に一語一句(とは言い過ぎか)指示された通りの
実験プロトコールを作成し、
教授がそれを認めないと実験を開始できない。
細かい点まで記された3ページにまで及ぶ
「プロトコール、実験計画ファイルのフォーマットについて」
を熟読し、適合するように書かなければ実験まで辿り着けない。
ここまでくると、「実験をさせたくないのか」とも思えてくる。
その昔、他大学から来た修士の院生の先輩に対して
執拗に調べ物をさせて実験をほとんどさせなかったことや、
留学生に早々に卒研を終了させたことなどの噂も、
あながち尾ひれが付いた昔話ではなかったのかもしれない。
それでも、朝は快適だし、顔を合わせる機会も減ったので、
卒業まではこのままであってほしいところだ。