修論 1
2日間のセンター試験が終わり、試験時間のミスによる再試験や、英語のリスニングに登場したイラストについてのニュースが世の中を賑わせている。
一方、センター試験の実施で校舎内が立ち入り禁止となるため、学生にとっては平穏な2日間となる。
しかし、それも束の間、センター試験後は修論(修士論文)の提出という重要な締め切り日が待ち構えている。
通常、修論は提出日までに教員との間で何回かやり取りが行われ、だんだんと完成形へと近付いていく。
研究室内に複数の教員がいる場合、教員数の2倍ぐらいはファイルが行き来するため、最初の教員への提出は前年の12月末になることもある。
その後、1ヶ月近くファイルの行き来が繰り返され、センター試験後は参考文献のナンバリングや誤字脱字の確認といった最終確認とプリントアウトぐらいに留められたら理想的である。
しかし、教授に嫌われていたためか、1週間前になっても修論を確認してもらえなかった先輩もいたようである。
修論のファイルを提出しようにも「センター試験の試験監督になっているから、それ以降に」と断り、「見たくないならそう告げてあげては?」という他の教員からの指摘でしぶしぶ見始めたらしい。
修論提出までの2年間、いろいろとあったのかもしれないが、好き嫌いで差別をせず、教授としての職務を全うしてほしいものである。
修正する気がなかったり、修正が十分でなかったりするなら、その大学院生の修士論文の主査を辞退すべきであるが、そういった業績が付与されるものについては、うちの研究室の教授は絶対に手放さない。
修論の提出は、教授、准教授、助教、修士の大学院生はもちろんだが、その状況を見守るしかできない学生にとってもハラハラドキドキが止まらない一大イベントである。