コミュニケーション
研究室間の集まりで、他の研究室の教授、准教授、助教の先生方が杯を交わしながら会話しているのを見ると、見てはいけないものを見てしまったような奇妙な感覚になる。
その理由は、うちの研究室では教員たちが談笑していることを見たことがないからだ。
会話らしい会話は、上から下に何か頼むときや、書類に署名や押印などが必要なときぐらいだろうか。
メールが好きな教員たちはメールではしているのかと思えば、「返信がない」と嘆く声も聞く。
そんな状況にもかかわらず、「他人のスペースに勝手にサンプルが入れている人が複数います。コミュニケーション能力が疑われます。」というお叱りのメールが回ってくる。
この研究室では、教員自らができていないことをさも問題ない指導者のように説教される。そんな話には説得力がまるでなく、ただただ呆れるばかりである。
コミュニケーションに限って言えば、学生同士は全く問題ないのだが。