アクセプト

雑誌に論文が受理されるということは、研究における一つのゴールである。

「アクセプト」の一報が届いた瞬間、研究室中が歓喜に沸くものだと思っていたが、

この研究室ではそうではなく、いくつかの奇妙なパターンに分類される。

 

1. 腫物

  話題に挙がることは全くなく、多くの研究室員は別刷りが配布された時に知る。

 

2. 腫物+メール

  基本的には1と同じであるが、

  関係者に「この論文によって研究室の評価を下げた」とお叱りのメールが届く。

 

3. 公開処刑

  研究室員全員が集まっている中で、

  この研究にかかった歳月や雑誌のインパクトファクターを酷評する。

 

4. 天狗

  研究内容なら研究室員も羨望の眼差しで見るところであるが、

  投稿からアクセプトまでの時間を自慢する。

  たしかに、投稿から受理されるまで必要以上に時間をかけない方が好ましいが、

  内容に全く触れない(触れられない?!)のは不思議である。

 

研究室が立ち上がって数年、まだ例が少ないので今後これらに当てはまらないパターンが出てくるかもしれない。

それでもこの研究室においては、「アクセプト」がこれまでの苦労を癒してくれる魔法の言葉になりそうにないことは予想できる。

 

 

ウィキペディアより

「アクセプト」 論文を学術雑誌等に投稿し、掲載のために採用されること